“手書き”が脳を活性化
近年、日常生活でも教育現場でも、デジタル化が急速に進んでいますよね。我が子の宿題の様子を見ていても、昭和生まれの私にとっては驚くほどに、デジタルを活用しています。
ブラウン管の分厚いテレビや、「ウィーンガチャン」と音を立てていたパソコンを知っている世代の私にとって、今の世の中はとても便利で、時には魔法のようだなぁと感じることさえあります。
手の平に収まる、薄くてコンパクトな画面。少し触れるだけで何でも調べられ、見聞きすることができ、触らずとも言葉で尋ねれば答えが返ってくる。スマホやタブレットは、便利で時短で、まさに魔法のような存在です。
一方で、私はというと、あまり使いこなせているとは言えません。スケジュール管理はいまだに紙派ですし、文章を書く時も、デジタルより紙に手で書く方が早いと感じるタイプです。(スクリーンを見続けると、目がまぶしくなってしまうのも理由のひとつです)
前置きが長くなりましたが、冒頭見出しに書いたように、“手書き”には脳を活性化させる効果があることが、経験的にも科学的にもわかってきています。
デジタル化の結果
デジタル先進国であるスウェーデンでは、教育現場のデジタル化を大きく進めてきました。
ところが、その結果、“読解力”に関するスコアが低下したそうです。その原因として、「デジタルツールを使うことで、言語を発達させる機会が失われる」ことが指摘されました。プログラムが文章を整えてしまうため、自分で考え、表現する力が育ちにくくなるというのです。
こうした背景から、スウェーデンは2023年に大きく方針転換しました。学習にとって重要なのは「本・紙・鉛筆」であるとし、本に触れる時間を増やし、スクリーンを減らす方向へと舵を切ったのです。アメリカでも同様の動きが見られます。「“手書き”は、読解に必要な脳のすべての神経回路を活性化させる」として、手書き学習が推奨されています。
では、科学的に見ると、“手書き”にはどのような効果があるのでしょうか。
文字を書くとき、私たちは次のような感覚を同時に使っています。
手:指先や手の動きといった運動感覚、紙の感触や筆圧といった触覚
脳:リズムや「間」といった時間感覚
目:文字の形や配置を捉える視覚
耳:音韻やペンが走る音などの聴覚
このように、“手書き”は脳にさまざまな刺激を与えていることがわかっています。
これらの感覚を脳で統合的に処理することを「マルチモーダル」と呼び、この働きが脳を活性化させ、記憶を促し、思考力の向上につながると考えられています。
実際、脳の働きを解析すると、デジタル入力よりも、紙に書いた方が記憶に残りやすいという結果も出ています。
現在、日本の学校ではICT(情報通信技術)を活用しながらも、アナログである“手書き”も大切にし、学び方そのものを学ぶ教育を目指しています。
(出典:NHKクローズアップ現代「最近、手書きしてますか?最新研究が明かす“頭を動かす力”」)
番組では、紙にペン等で思いつくことを書く「ジャーナリング」というワークの場面も紹介されました。“発散的思考”で、人間らしい創造性につながるそうです。
また、終盤には、糸井重里さんが「手書きとは私の声。歌や踊りのようだ」と言われたのも、印象的でした。
上記の「マルチモーダル」の解説を見た時、「音楽してる時と同じ♪」と私は思いました。音楽演奏時には、脳、目、耳、が活動しています。そして、特に手に関しては、楽器演奏において、とてもたくさん使いますし、微妙な力加減や複雑な動きをしています。
音楽を純粋に楽しむ方はもちろん、脳を活性化させたいと思われる方にも、音楽はとても有効だと改めて感じました。(デジタルの恩恵をありがたく活用しながらも、人としての色々な機能も衰退させたくないですね(≧∇≦))
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